食品パッケージデザイン会社探しをする前に、デザインが及ぼす影響や事例を紹介し、パッケージデザイン制作会社もピックアップして取り上げたいと思います。
食品に限らずすべての分野に言えることですが、現在のパッケージデザインにおいては、商品そのもののコンセプトや競合製品との差別化といったことが重要になってきます。というのも、かつて食品というものは、パッケージやネーミングの面白さ、おしゃれさで売れるという時代がありました。しかし、今は違います。時代の流れにより、物事の本質を見極めようとする消費者が増えているからです。
例えばこんな事例があります。鳥肉をオリーブオイルで料理した缶詰。片方は、缶詰の中身を大きく見せ、美味しさに重きを置いて訴求したもの。もう一方は、ビストロなどでよく見かける、黒板に書かれた手書きの日替わりメニューを模してデザインしたもの。消費者テストでは、実に7割近くが前者を支持。ただし、30代女性に限ると半数近くが後者を支持という具合です。
つまり、商品のコンセプトやターゲット設定によって、「正しい」パッケージデザインが大きく変わってくるということ。こうした戦略・立案に長けた、食品分野にノウハウや実績があるデザイン会社こそ、検討したい業者と言えるでしょう。
当サイトで紹介している食品のパッケージデザイン制作会社の中から、商品パッケージの制作だけではなく、商品の開発からパッケージデザイン、販促ツール、広告・PRに至るまでワンストップで対応してくれる会社を紹介。※制作事例数が多い順に3社。
選定会社:※公式HPに制作事例として公開をしている取引社数が多い会社を選出しています。(2021年6月調査)
ヘルメス 18件
ミニラクリエイティブ 9件
勝部デザイン事務所 7件
スナック菓子のカルビー、菓子パンの第一屋製パンなど、実績多数。ある意味、同じ業界の競合他社を複数クライアントに持っているという点からも、同社の力量や信頼性がうかがえます。
純国産自然素材で、アレルゲンフリーなドッグフードであるメゾンdeジビエ。愛犬を思う飼い主のために、無添加かつ無保存料のやわらかリゾットを開発しました。メゾンdeジビエの売りは天然鹿肉と有機玄米を使用し、栄養バランスが整っていること。
そこで、パッケージ下部に鹿肉と玄米、野菜の絵を挿入し、消費者にダイレクトに情報が伝わるよう工夫しています。中心には商品の写真を置き、右の赤茶の丸の中にはこだわった部分を記載し、消費者が安心して手に取れるよう、臨床試験済みであることを伝えています。
また、全体的にシンプルかつ品のあるデザインに仕上げ、洗練された印象なのが魅力です。
お酒のパッケージデザインが業界でも認知されているデザイン会社で、その流れから、お酒とも関連性の高い食品のパッケージデザイン依頼も増えていったとのこと。「南青山で一番の食い道楽な制作会社」と称しているようです。
お酒好きにはたまらないお菓子であるラム香るカスタードケーキ。カスタードケーキの写真だけでなく、ラム酒の入ったグラスの写真をさり気なくあしらうことで、お酒が入っていることを強調しています。中心に配置された、カスタードケーキの割れ目からトロリと垂れるクリームのイメージ図は、読者の購買意欲を掻き立てているでしょう。
この商品はお菓子ではありますが、商品を売るターゲット層は子どもではなく大人向けとなっています。ファミリー向けのイメージが強い通常のカスタードケーキのパッケージは白をベースとした可愛らしい、ファミリー向けのお菓子であることがうかがえますが、この商品は全体的に高級感のある雰囲気に仕上げることで、大人向けであることをアピールしています。仕事を頑張った時のご褒美や、特別な日など、ちょっと贅沢したいときに手に取ってみたくなるパッケージになっているといえるでしょう。
また、人は期間限定という文字に弱いという点から、右上に期間限定という文字を金色の字で加えることにより、より効果的に消費者を引き付ける魅力的なパッケージとなっています。
マーケティングに基づき、商品に込められている熱い想いを消費者に届けられるような魅力的で心をくすぐるパッケージを提案。クライアントと密接な関係を構築することにより、ともに商品の魅力を伝えるデザインを考えていきます。
ドール スウィーティオ「プレミアム パインジュース100」は、暑い夏に数量限定として発売されたパイナップルプレミアムジュース。果汁100%であり、非常に人気の高いジュースでもあります。
この「ドール スウィーティオ」ブランドは、ドールの最上位ブランド。そのブランド名を冠した商品は高級商品の位置付けとなります。「プレミアム パインジュース100」もそのブランドイメージを表現するために豪華さとフレッシュさを併せ持った高級感を表現するデザインが考え出されました。ペットボトルでの販売ではあるものの、パッケージには水滴がついたおしゃれなグラスに入ったジュースを描くことにより、特別感を表現。さらに、ジュースがあふれ出すさまを描いて動きを出しています。
飲料メーカーのKIRINが展開する人気ブランド「キリンレモン」。1928年に発売が開始され、一時期は売り上げが停滞していたものの販売から90周年を迎えた2018年にパッケージや味をリニューアルし、2018年4月10日発売後の約1週間で1000万本(キリンレモン450mlのみの販売数量)を突破したと発表。注目を集めました。
※参照元:キリン/「キリンレモン」発売約1週間で1,000万本を突破!(2018年4月19日)
キリンレモンのトレードマークだったブルーとイエローでボトル全体を覆うようなパッケージは、フレッシュさはアピールできるものの、発売当初にPRしていた「着色料を使っていない無色透明の炭酸飲料」というイメージは伝わりにくくなっていたのです。そこで、パッケージを大幅に変更することを決意。90年前のパッケージを踏まえて、キリングループを象徴する聖獣のキリンを中央に置き、ラベルには黄色と青色と水色のいわゆるキリンレモンカラーを使いながらも着色料不使用であることを伝えるために透明の印象を強くしました。
良質なカカオを使用し、高級路線のチョコレートを販売していたMeiji。ところが、2014年に販売した初代の「The Chocolate」は、品質には申し分がなかったにもかかわらず、イメージしていたよりも売れ行きが伸びませんでした。
初代のパッケージでは、文字やカカオの写真を載せ、質の良いカカオを使用した製品であることをアピールしていました。カカオをパッケージ全体に敷き詰めるようにデザインされた上に、シンプルながらゴージャスさが感じられるパッケージとなっていたのです。色使いもクラシックさを感じさせるモノトーンと、ゴールドの2色がありました。しかし、こちらのパッケージでは商品の良さがつたわらなかったのです。
まず消費者はカカオの見た目を認知していない人が多く、企業が思うような効果が得られなかったようです。当初のパッケージデザインを見た消費者の多くには「嗜好品としての大人のチョコレート」ではなく、「少し高いチョコレート」と誤った認識を持たれてしまいました。
そこで、Meijiはパッケージをクラフト調のものに変更し、上質な情緒感が出るよう工夫。シンプルで手作り感のあふれる見た目にしたことで、消費者の認識はガラリと変わりました。
パッケージはシンプルながら、カカオ豆を連想させるような柔らかいイラストをパッケージの中心に配置。チョコの種類によって中心に施されるデザインが変わりました。
また、Meijiはチョコレートの形状も4種類に分別し、味ごとの開設を載せたグラフも作成。まるでワインのような味の解説POPを、コンビニやスーパーに置き、より「嗜好品」であることをアピールしました。そのような作戦が功を奏し、3か月で目標を超える売上に至ったとのこと。
いまでこそビールの定番として認知されているアサヒスーパードライですが、1984年は市場シェア率が低く、そのような事態から脱却すべく、アサヒは大規模なユーザー調査を行いました。
その結果、消費者が求めているのは「爽快ですっきりしたビール」であり、当時の業界で常識となっていた「苦くて重いビール」ではないことを発見。アサヒは消費者のニーズに応えるべく、辛口な生ビールの開発に乗り出しました。
そして、消費者の求める商品であることをアピールするために、商品名を「アサヒスーパードライ」に変更し、パッケージは辛口のイメージに合ったメタリックシルバーを採用。文字はシンプルに黒のデザインですが、スーパードライを赤字にすることで、コンセプトが際立っています。
消費者のニーズをしっかりと捉え、ニーズに合うようデザインも作り替えたことが、商品のヒットに繋がったといえるでしょう。
2016年にリニューアルし、大幅に売り上げを上げたキリン生茶。その売り上げ成績はさまざまな業界から注目を浴びています。キリンが商品をリニューアルするときに気を付けたのが、極力コピーワードを減らすことでした。
リニューアル前の生茶のパッケージは、グリーンのテイストが前面に押し出されたパッケージで、ペットボトルの形状も一般的に流通している形状のものを使用していました。「生茶」の文字のデザインの下には「緑茶」という印のようなものがあしらわれており、この飲み物が緑茶であることを前面にアピールしていたのです。
メーカー側としてはさまざまな説明をパッケージに入れ込みたいと考えておりましたが、その考え方から路線を変更し、今度は緑一色で、パッケージに沿える言葉も極力少なくしました。
この決断が功を奏し、一般に受け入れられるデザインとなったのです。
パッケージをデザインする際に、メーカー側としてはこだわった点をあれこれと説明したくなってしまうものですが、洗練されたデザインに仕上げるためには、コピーワードを減らしたほうが賢明です。シンプルなデザインは生活の質を向上させ、生茶を「嗜好飲料」の位置づけまで高めました。
生茶は「日本パッケージデザイン大賞2017」の一般飲料部門で金賞※を受賞しており、つい持ち歩きたくなるような美しいデザインのボトルシルエットは、確かな評価を得ています。
※参照元: 日本パッケージデザイン協会(JPDA)/2017日本パッケージデザイン大賞 受賞作品
多くの人から愛される「カレーライス」。そんなカレーライスをカップに変えて、気軽に食べれるようにしたのが「日清カレーメシ」です。カレーメシの前身は「日清カップカレーライス」で2013年9月に発売されましたが、味は美味しいと評判が高かったにも関わらず「カレーライスじゃない」という意見も多数聞かれました。そのためUNIQLOのロゴデザインなどを手掛けたアートディレクターの佐藤可士和氏がトータルプロデュースを担当することに。
カレーライスとして売り出すのではなく、全く新しい形の「カレー」として2014年4月に発売。「カレーメシ」という商品名に変更することでシンプルさを大切にし、ターゲット層を若年の男性に絞っています。ゆるキャラを登場させるなど、ぶっ飛んだCMとしてSNSで話題になり、「カレーメシ」という商品名も広く知れ渡るようになりました。
「カップカレーライス」としての発売期間も短く、ブランド認知度も低かったため、「カレーメシ」は新しい食品として若年層に受け入れられたのでしょう。また2016年には電子レンジ調理のタイプから、お湯を注ぐだけの形にリニューアル。パッケージの形も立方体から円柱型に変更され、より一層売り上げがアップしています。
パッケージデザインやコンセプトなど刷新し、数年経った今も売り上げは向上し続けており、2017年日経クロストレンドのヒット商品ベスト30※にも選出されるほどです。今では「カレーメシ」だけでなく、「ハヤシメシ」などのバリエーションも販売されています。
※参照元: 日経クロストレンド/2017年ヒット商品ベスト30
2000年よりサントリーから販売された「DAKARA」。カラダ・バランス飲料というフレーズで発売され、小便小僧が登場するCMでも話題となり、幅広く知れ渡るようになりました。
その後DAKARAシリーズとして、2012年に「GREEN DAKARA」が登場。グレープフルーツやサトウキビなど11種類の素材をブレンドし、スッキリとしたさわやかな飲みやすい味わいが特徴的です。2016年には改良が図られ、さらに飲みやすくなっています。
これまでDA・KA・RAはスポーツドリンクというイメージで販売されており、売り上げも好調でした。そんな中、イメージとはかけ離れた「GREEN DAKARA やさしい麦茶」を販売することに。
「やさしい麦茶」は社員が数十件以上の家庭を訪問し、麦茶の作り方・保管方法など生の声を集めて開発を進めました。その結果、スッキリとした飲みやすい味わいが好まれる傾向にあると発見し、「やさしい麦茶」が誕生。ペットボトルでの販売を行っていましたが、ペットボトルだとかさばるという問題があることに気づき、2019年には「GREEN DAKARA やさしい麦茶 濃縮タイプ」を発売したのです。180gの缶に濃縮麦茶が入っており、1~2ℓの水に薄めて使用します。煮出しや水出しでは麦茶を作ることに時間を要しますが、濃縮缶は水で薄めるだけなので作るのに時間がほとんどかかりません。またペットボトルよりも省スペースで保管できるなど、麦茶を作る上でのメリットが多くありました。そういった手軽さが伝わるパッケージの魅力も認められ、販売数は右肩上がり。「DA・KA・RAシリーズ」はサントリー飲料の代表的な存在になっています。
日本ではコーラと言えば「コカ・コーラ」が主流で、ペプシコーラはなかなか市場拡大できない商品となっていました。少しでも販売数を向上させるために、総力をあげたものの、なかなか効果がない状態が続いていたのです。
「コーラは健康に悪い」というイメージがあったため、ダイエットコーラが伸長されるようになっていきます。しかしダイエットコーラもダイエットする人が飲むものというイメージがつき、「美味しくなさそう」と消費者の印象が強かったのです。
そこでペプシコーラは、2006年に満を持して新商品「ペプシネックス」を販売しました。ネックスは「新しい刺激」「新しい体験」「新しい期待」を表すために作られたネーミング。大幅にリニューアル変更しています。
2007年には味だけでなく、パッケージも刷新。黒色を基調にし、さらにNEXの文字もボトルの中央部に大きく配置しています。躍動感や刺激感、カッコよさを追求し、さらにPEPSIのロゴを立体的にすることで爽快感も強調。このパッケージがヒットし、販売実績は上昇傾向に。
その後は「コーラ市場を刺激する」という目的から、コーラからはイメージがつかない、「おもしろコーラ」を次々に発売していきます。いちごミルク風味の「ペプシピンク」や、コーラとはかけ離れた味の「ペプシキューカンバー」など、SNSを中心にさまざまな味を発売していきました。それに伴いデザインにもそれぞれの味をイメージさせるデザインを採用。見る人を惹き付けるデザインを数多く打ち出しています。
ウィルキンソン・タンサンは、100年を超える伝統を持ったブランドであり、刺激強めの本格炭酸が売りです。しかし、日本において「ウィルキンソン・タンサン」という知名度も低く、どんな商品なのか全くイメージできませんでした。
そこでパッケージをリニューアルすることに。炭酸水市場売上No.1という誇りをパッケージに大きく記載しました。そうすることでパッケージから信頼と品質を消費者に伝えることができます。また「THANK YOU」の文字も記し、消費者に感謝の気持ちをストレートに伝えるパッケージに。さらに訪日外国人の方に対しても分かりやすくするために英文字表記も記載するなど、消費者のことを一番に考えたパッケージリニューアルとなっています。その結果、販売数量がアップしたそうです。
あえて「ウィルキンソン」というブランド名を大きく表示するのではなく、「No.1」という明記で多くの人々に愛されているということをアピールすることができます。そういったパッケージ戦略が売上アップの秘策となったのでしょう。
「日清カップヌードル」は誰もが一度は食べたことがある国民食とも言える商品です。1971年に発売され、若者のオシャレな食べ物として人気となりました。現在では、世界中で年間約1000億食※も食べられているほどの実績があります。その人気を支えたのは、パッケージも要因のひとつでしょう。現状に甘んじるのではなく、より一層愛されるため、時代の変化に合わせたパッケージになるようにリニューアルを繰り返してきました。
※参照元:農林水産省/食品事業者へのインタビュー:日清食品ホールディングス株式会社(2020年8月更新)
ただ発売当初からロゴは、ほとんど変わっていません。発売当初より海外進出を見据え、英字のロゴを採用。70年代から日本だけでなく世界視野も戦略に入れているのは、さすが日清と言わざるを得ません。またキャタピラ部分は洋皿をイメージしたデザインになっており、2018年には位置商標を登録。「カップヌードル」というデザインが、模倣されないように対策強化を行っています。世代を超えて愛され続けているからこそ、時代の流れにも上手く乗っているのでしょう。
S&Bから販売されている「ゴールデンカレー」。1966年に販売され、その当時では珍しい金をあしらったパッケージデザインを採用しています。消費者の嗜好に合わせ「カレーらしいカレー」を目指し作られてきました。時代の変化をうまくキャッチし、味だけでなくパッケージ変更も繰り返し変更しています。55年以上の年月、消費者に親しまれているのはパッケージリニューアルもプラスに働いているでしょう。
発売当時は縦型のパッケージであり、カレーポットが描かれた高級感のあるデザインになっていました。その後、1996年より時代の変化に合わせ横型にパッケージを変更。現在のパッケージではカレーポットのデザインも描かれておらず、「GOLDEN CURRY」の文字を大きくしています。また、お皿に乗ったカレーの写真を大きくデザインすることで、より親しみやすい印象を与えてくれるでしょう。箱全体がゴールドを基調とすることで、「ゴールデンカレー」のブランド名を消費者に伝えやすくなっています。
日々の食生活の中で、感じることが少なくない「野菜不足」。そんな現代人のニーズに、上手に対応している商品のひとつが「野菜一日これ一本」ではないでしょうか。この商品はさまざまなお店で広く販売されているため、目にする機会の多い商品だといえるでしょう。
「野菜一日これ一本/野菜一日これ一杯」は、2004年に発売が開始され、現在でも人気をキープしている野菜ジュースです。人気の秘訣は、栄養面を重視しつつも、おいしさへのこだわりをも大切にしているクオリティーの高さだけではありません。パッケージデザインも大きな秘訣となっているのです。
現在のパッケージは、「野菜感」がたっぷりと感じられるデザインになっています。さまざまな野菜の色が引き立つように野菜を配置し、その中心に、白抜きで人のシルエットが入っています。あざやかなコントラストにより、ヘルシーな野菜のイメージが際立っています。消費者を惹きつける視覚的なアプローチが成功している例だといえるでしょう。
ゆったりとリラックスしたいときにおすすめのドリンクのカテゴリーとして、「メンタルリラックス飲料」があげられます。その中で、2001年に発売されて以来、高い人気をキープし続けているレモリア。レモリアシリーズのひとつである「ハーブ&リラックス レモリア」は、そのパッケージデザインを2005年にリニューアルし、現在に至っています。
成分のひとつであるテアニンの訴求をパワーアップしたデザインが特徴的です。目に付きやすい正面に「テアニン100mg」などの情報を配置し、下の方には、透明感あふれるハーブのイラストをプラス。商品の特徴がひと目で伝わります。
派手さではなく、ナチュラル路線を採用することで、女性をターゲットにしつつ、レモリアの味わいの大きな魅力であるさわやかさが感じられるパッケージデザインになっています。
ランチパックシリーズは、おいしさだけでなく、幅広い商品展開でも有名なロングセラー商品として知られています。ただ、1984年にランチパックの販売がスタートした当初は、4タイプのみの商品展開でした。それが現在では、毎月新商品が発売されるほどにまでなっています。この人気を支えているのは、内側にエアーを抱き込ませた上で密封するパッケージです。中身がつぶれにくく、そのため持ち運びがしやすいので、いつでも気軽においしさを味わえるという魅力が大きいといえるでしょう。
さらに、もうひとつみのがせない要素が、そのパッケージデザインです。初代ランチパックのパッケージから現在に至るまで、同じキャラクターが使用されているのもポイントです。商品の食材にフィットするよう、衣替えすることもあるそのキャラクターや、フンワリとしたパンがよく見える透明なパッケージは、人々に親しみや安心感を与えるデザインになっています。
「さとうきび糖1/2」は、その商品名のとおり、糖の量が半分にカットされています。それにもかかわらず、甘さが通常の2倍になるようにつくられているのが特徴です。漢方医学の考え方から、せき・風邪・滋養薬のとして発売を始めたという古いルーツをもつ浅田飴が1887年に開発したさとうきび糖です。
パッケージデザインには、程よい存在感のあるサトウキビのイラストに調理例としての肉じゃがの画像などが採用されており、全体が落ち着いたテイストになっています。浅田飴のルーツやコンセプトが、品よく感じられる仕上がりになっています。もちろん、全面におしだしてアピールしたい「甘さそのままで使用量半分」という特徴も、しっかりと伝わるよう、正面にわかりやすく表示されています。
人々のニーズに、しっかりと対応する食品の開発に力を入れている、ケイエス食品。そのコンセプトを、商品本体のみならず、パッケージデザインでも充分に伝えています。
「カルビ丼・牛丼」は、消費者ターゲットを若者にしぼっています。ですから、特に大切になってくるポイントは、ボリューム感やエネルギッシュな雰囲気などです。また、手間のかかる調理などが不要で、手軽にたべられる商品であることも、ぜひ伝えておきたい特徴です。そして、パッケージデザインでは、これらの要素がすべてわかりやすく表現されています。
丼の写真をかなり大きく配置し、鮮やかな赤色や黄色をベースカラーとしてパッケージに採用。さらに、調理法としては、電子レンジ・お湯のどちらも可能であることがひと目でわかる表示もポイントです。「たっぷり、すぐにたべられる」という魅力を充分に伝えるパッケージデザインになっています。
レモンを使用した商品開発を得意としている、ポッカサッポロの「塩レモン」。さまざまなレシピで大活躍する調味料です。ソテー、マリネ、焼き肉、あるいは鍋物などにもピッタリです。「調理自体にはあまり手間をかけずに、それでも、おいしく料理を楽しめるようにするアイテム」が塩レモンのコンセプトです。
そのコンセプトをわかりやすく伝えるための工夫が、パッケージデザインにしっかりとちりばめられています。黄色やレモンの写真を多用することで、ひと目でレモンの調味料だとわかります。さらに、さまざまな料理で使えることが消費者に伝わるよう、調理例の画像を多数配置。それでも、ゴチャゴチャとした感じはなく、ポップで楽しい雰囲気に仕上がっています。
「ビフィズス菌BB536」が配合されている点、さらに、さまざまな食べ方を楽しめるという点が、大きな魅力となっている商品です。パッケージデザインは、青を基調としており、ビヒダスのブランドイメージを保ちつつ、上述の魅力を余すことなく伝えているのがわかります。
パッと目に入ってくるビヒダスの文字が青と白で表示されていますが、そこに黄色い背景の「ビフィズス菌BB536」が重ねてられているため、さまざまな情報がスムーズに消費者に伝わるようになっているのもポイントです。また、普通に食べる以外に、商品名にもあるように「何かにかけて食べる」のもおすすめだという提案も、正面下半分に配置されたシズル感たっぷりのグラノーラの画像により、しっかりと表現されています。
北海道石狩鍋スープと長崎ちゃんぽん鍋スープの2タイプが展開されている「ご当地鍋スープ」。どちらも、それぞれの地域の素材を使用し、こだわりのブレンドが自慢のスープです。
そして、商品の実際のおいしさをたっぷりと伝えるパッケージデザインも印象的です。商品名は、インパクトが強めでかつ読みやすいフォントで表示されている一方、「ご当地鍋」であることを伝えるフォントには味わい深い落ち着いたフォントが採用されています。2種類のフォントのコントラストに加え、シズル感たっぷりの調理例画像が、しっかりと視覚的にアプローチするデザインとなっています。
お酒と相性のよいおつまみとして、2012年にカルビーで発売が開始されたのが、「oh!おつまみシリーズ」です。一口サイズになっているため食べやすく、気軽に楽しめるのも大きな魅力です。この商品の魅力を余すことなく伝えているのが、そのパッケージデザインです。
まず、複数展開されている味に合わせて、パッケージの基本となる色がそれぞれ採用されています。たとえば、「Oh!おつまみ えび辛わさび味」は、緑色です。また、どの味のパッケージにも、おつまみであることがひと目でわかるように、「ビールが入ったのジョッキとそこからあふれる泡」のイラストに「Oh!おつまみ」と表示されています。
「栄養満点スープ トマトポタージュ」および「栄養満点スープコーンポタージュ」をリニューアルし、2019年9月から販売がスタートした、伊藤園の栄養満点スープシリーズです。家庭での調理の手間を軽減し、かつ、高まる健康志向のニーズにも対応するスープ、というのがこちらの商品のコンセプトです。そして、このコンセプトがしっかりと表現されていることが、パッケージデザインから感じられます。
まず、ギュッと敷き詰められた野菜画像の上に、ブランドロゴである鍋のモチーフを重ね、ヘルシーさを表現。さらに、あたたかさがストレートに伝わる、アップのスープ画像を大きく配置することで、家庭的な雰囲気をあますことなく伝えています。
創業90年の老舗お麩屋さん、草野食品の職人たちが一粒一粒心を込めてつくった「天下の台所大坂シリーズ」。原料にも工程にもこだわったその味は、“とけそうでとけないふわっとした”くちどけが魅力です。
パッケージデザインの制作を請け負ったのは、株式会社「桶屋」。伝統の食品にふさわしく、グラフィック性を最小限に抑えた慎ましいデザインが特徴。奇をてらったところは少ないものの、レイアウトのバランスが良く、静かな説得力があります。ポイントは控えめに中身を見せる小窓。全開しないことで心地よいシズル感を演出しています。眺めているだけでお味噌汁が脳裏に浮かぶのではないでしょうか。
世界三大漁場の一つに数えられる三陸の海でとれる、美味しい牡蠣をたっぷり詰め込んだ駅弁の「かき福」。東日本大震災の復興支援の一環として企画された、本弁当独自のブランドになります。牡蠣の旨味がしっかり凝縮されているその味はもちろん‥おいしい!の一言です。
パッケージデザインの主役は、ロゴデザインの“だるま”です。モチーフ自体は普遍的ながら、粋な工夫を凝らすことにより、さりげない独自性を付与しています。牡蠣をイメージして生み出された眉毛、口の左右の髭は三陸の潮流、あご髭は三陸沿いの山々、お腹には「かき福」のロゴ‥といった具合に、だるまそのもので「かき福」の特徴や由来を表現しているのです。
蓋の裏には駅弁のコンセプトを記載。能書きの説得力とレトリック、フォントがそのままデザインとなった粋なはからいが施されています。
現代人向けのサプリとして開発された、なにわサプリの栄養特化型スムージー「VIDA」。野菜14種類・スーパーフード18種の栄養素を詰め込んだ青汁は、毎日一杯の手軽さと栄養価の高さが魅力です。
昨今の健康志向の高まりを受けているぶん、競合も多い青汁市場。パッケージデザインは他社とかぶらない方向で思索を詰めた結果、意外な仕上がりになりました。主役になるはずの青汁のインパクトを全面に押し出すことは避け、それと逆行するような抽象的でスタイリッシュなデザインを選んだのです。
妥当なレイアウトを見せるロゴ以外は、パッケージカラーの赤香(あかこう)や流線型の模様、栄養素を表現する色とりどりの円の集合体など、ぱっと見で青汁とは分からないテイストになっています。しかし、この方向性がユーザーの心をしっかり捉え売上向上に導きました。
フレーバー10種類を展開する人気ふりかけシリーズといえば、はごろもフーズの「パパっとふりかけシリーズ」です。かつおをはじめ、しそ、たまご、わさびといった多彩なフレーバーを世に送り出す人気ふりかけシリーズは、素材の香りと味を見事に再現。単なるふりかけではなく、ご飯のお供・食卓の友としての地位を確立しています。
そんな人気ふりかけシリーズのパッケージデザインは、シンプル・イズ・ベスト。全シリーズ共通のフレームワークを採用し、左側に各フレーバーをご飯に添えた写真、右側にはフレーバーの名称を太字で示しているため、見やすくわかりやすいデザインです。写真の世界観とシンプルな活字の説得力。小技のない直球勝負のパッケージだからこそ、子どもはもちろん、大人までをも惹きつけるのでしょう。
贈答用としても人気のあるヨックモックの「東京ハニーシュガー」は、ハチの巣型のゴーフレットの中にはちみつシロップが入った、独特の味わいが魅力の焼き菓子です。全国の百貨店などには置いておらず、いわゆるスーベニール商品として販売されているのがポイント。コンビニなどで気軽に買えないマーケティング戦略が商品価値の希少性を高めています。
パッケージデザインは、黄色を基調にしたボックスカラーに、手書き感たっぷりに描かれた可愛い蜂、タイトルにピッタリのデザイン・レイアウトとなっています。しっかりと狙いが伝わってくる内容なのに、しつこさはないという上品なデザインです。
すいれん薬局の「薬膳養生茶」は、“身の回りにある”美容・健康に良い生薬を用いて作られた、健康をサポートしてくれるオリジナル養生茶です。5種類の養生茶を薬剤師がブレンドし、女子養生茶・保温養生茶・元気養生茶・美人養生茶・ピント養生茶としてラインナップされています。
パッケージデザインの制作は、インテリア、プロダクトデザインなどを手がける『株式会社タイアンアート』が担当。漢方ライフを充実させるための商品だけに、極力人工的な要素を排した素朴なデザインでまとめられています。
グリーンを基調にしたマットな質感のパウチ、シャンプーの詰め替えのような形状、センターには種類ごとに色を変えたラベル‥。余計なものをそぎ落としたシンプルなデザインは、漢方商品のコンセプトにもぴったりです。
香川県まんのう町の食品製造メーカー、味源が世に送る「グラリッチシリーズ」は、穀物やフルーツを多く使用し、香りと食感にこだわった高級感のあるグラノーラです。リッチかつオシャレで、美味しい商品を、チョコバナナ味・7つのフルーツミックス・ナッツ&フルーツ・アップルシナモン味など複数の種類で堪能できます。
パッケージデザインは、そのものずばりなテイストで作成。高級感と正統派なイメージを付与すべく、奇をてらわないシンプルなセンターレイアウトや、細めの明朝を用いた書体、上品なシズル感など、黒を基調に手堅くまとめられています。商品のコンセプトを忠実に表現した力作といえるでしょう。
“黄金に値する豊富な水が出る”ことが地名のルーツだと言われる、豊かな自然が残る小金井市。その地域の花々から集めてできた商品が「小金井はちみつ」です。栄養がたっぷりつまったはちみつの成分を損なわないよう、ミツバチに過剰な負担をかけずに収穫量を調整するといった、手厚い工夫と配慮が施された一品です。
パッケージデザインはシンプルにまとめられています。制作のコンセプトは“小金井市で作られているはちみつということを知っていただく”ことなので、タイトルやロゴ、情報を分かりやすく明記しているのが特徴です。余分な飾りをなくすことで、ユーザーに対して明確なメッセージを伝えています。
キッコーマンの「発酵だしシリーズ」は、しょうゆ醸造で実績と経験のあるキッコーマン独自の発酵技術を活かして作られた、コクと旨味の深さが魅力の鍋つゆです。麹による発酵で“自然のチカラ”を最大限に用いた本商品は化学調味料無添加。おいしさをさまざまなバリエーションで味わってもらうため、あごだし・旨辛鶏だし・鴨だし・海老だしなど、豊富な商品ラインナップが用意されています。
パッケージデザインは総合力の高いオーソドックスなスタイルです。タイトル、写真、グラフィック、情報をバランスよく織り交ぜて、発酵食品らしく全体を効果的にまとめています。トリッキーな仕掛けがあるわけではありませんが、分かりやすさと十分な説得力があります。要注目は、具材を箸でつまんだ写真の湯気立ち。ナチュラルな情景で、かつ程よいシズル感が出ています。
マルハニチロの「ワイルディッシュシリーズ」は、“新しい食べ方提案”がされている冷凍食品のシリーズです。焼豚五目炒飯・豚キムチ炒飯・エビピラフ・ねぎ塩豚カルビ炒飯のほかに、麺を使った豊富な商品ラインナップ。レンジ調理後、袋のまま食べられる利便性が魅力です。
単身世帯をターゲットにしているだけあって、パッケージデザインはアットホームな要素が少なく、シンプルにまとめられています。センターにタイトルと調理写真、周りにロゴや情報を配するレイアウトで、奇抜なところはなく普遍的な印象です。袋が自立する構造こそがパッケージデザインの最大の見どころともいうべきでしょう。
熊本県人吉球磨産のキクラゲをたっぷり詰め込んだ、本格手造味噌の「きくらげ力味噌」。キクラゲ以外に鶏肉やいりこも入った栄養満点の加工食品です。百貨店で購入できるほか、接待の手土産にも選ばれています。あつあつご飯に乗せて食べれば幸せな気持ちになれるでしょう。
パッケージデザインは、熊本を拠点に九州一円で事業展開している“くるんと”が担当。『百貨店に置いてもらえる商品にしたい』という相談を受けたそうで、要望通り風格のあるパッケージに仕上がっています。素朴な書体とデザインで示したネーミングとロゴから、さりげなく伝統の趣を感じられます。
「クノール スープグランデ」は、時間をかけてじっくり煮込み、濃厚な素材の美味しさをそのまま楽しめるスープブランド。時代のニーズに合わせて美味しさを追求してきた「クノール」のレシピに基づいて作られています。この商品のギフト用デザインは、「クノール」らしい身近なイメージから離れ、贈り物としての上質感を表現すること、そして単にラグジュアリー感を表現するのではなく、スープの品質へのこだわりが感じられるようにデザインすることが課題であったそうです。そこでパッケージ本体は、シズルのライティングを暗くすることで、スープの上質な表情が感じられるように変更しています。また、フレーバー表記を筆記体とし、通常品より目立たせることでギフトとして相応しい品質感が漂うデザインへとアップグレードしています。
大塚製薬の「ナイトミルクnemu(ネムー)」は、真夜中に搾乳した生乳(ナイトミルク)を使って製造した乳飲料です。ナイトミルクとは、健康先進国であるフィンランドにおいて注目されている現代人のためのミルクで、生活が夜型になっている人や、ストレスと隣り合わせの毎日にほっとする時間が欲しいという人におすすめの飲料となっています。パッケージデザインは、まだ日本では馴染みのないナイトミルクの性質が、店頭で分かりやすく伝わるよう、牛乳らしさを大切にしたパッケージデザインにリニューアルしています。また、夜のイメージや癒しが感じられるデザインとなるよう、カップ面では表現することが難しいグラデーションも実現しています。
“可憐でみずみずしい新潟のお姫様のようなイチゴ”ということから命名された「越後姫」は、果肉が驚くほど柔らかく、強い甘みと程よい酸味が特徴のイチゴです。中でも「SHOKURO」の越後姫は、大粒で熟れた桃のように柔らかく強烈な香りが魅力となっています。化粧箱は、イチゴの鮮やかな赤が映えるよう、あえて白と黒のシンプルな配色でデザインされています。また、のりしろが見えないすっきりとした設計もポイントとなっています。また、梱包する包装紙は「SHOKURO」の代表・山倉氏が描いた家族のイラストを、大きめのドット柄としてデザイン。シンプルで可愛く、どこかワクワク感が伝わるデザインは、「越後姫」を受け取る側への思いやりも感じられ、自分へのご褒美はもちろん、大切な人への贈り物にもぴったりです。
1958年の誕生以来、日本で愛され続けている日本コカ・コーラ社のフレーバー炭酸飲料「ファンタ」。ブランドの語源は、英語のFantacy(空想)やFantastic(すばらしい)に由来しており、若年層はもちろん幅広い世代から支持を集めています。人気フレーバー「ファンタ オレンジ」「ファンタ グレープ」「ファンタ レモン+C」のパッケージデザインは、新しい“FANTA”の世界観としてフルーティーで活気的、さらにナチュラルと、楽しさが最大限に伝わるよう、新グラフィックが開発されました。フルーツのみずみずしさがより強化された新しいパッケージデザインは、すっきり飲める美味しさが伝わるシズル感とブランド本来のポップな世界観が鮮やかに表現されています。
「Cook Do」シリーズは、自宅でシェフの味が楽しめる中華調味料シリーズ。1978年の発売以来、変化し続けるライフスタイルや食のニーズに合わせ、パッケージデザインにも変化をつけることで支持を集めてきました。パッケージデザインは、消費者が抱く食卓にあがる中華メニューのイメージ、“ハレ感”や、“食材がたっぷり摂れる”というイメージがより伝わるよう、表面のメニュー画像を大きく鮮明にすることで、美味しさが伝わるようになっています。スーパーでは数多くの中華調味料がある中、出来たてでアツアツの中華メニューがヴィジュアルで伝わってくる同シリーズのパッケージデザインは目につきやすく、手に取るきっかけを与えてくれるものとなっています。
奥本製粉の「高級パスタ 麦の匠」は、厳選されたデュラム小麦のセモリナを使用し、美しい琥珀色と、張りのある弾力が感じられるスパゲッティ。もともと低迷していたパスタ部門を立て直すために立ち上げられた高級パスタブランドのこちらは、高級品とのことから、原料である麦の穂だけを配したシンプルなデザインに仕上がっています。パッケージ背景は、“自然”そのものが感じられるよう、素材の粒々があるパターンを使用しています。また、商品名である「麦の匠」を筆文字で仕上げることで、本物感を演出。店頭でも存在感が際立つデザインを実現しています。
2013年11月より発売をスタートしたマルハニチロ「ラ・カンティーヌシリーズ」は、フランス語で“食堂”を意味するCantine(カンティーヌ)を語源とする人気シリーズです。イメージはパリの昼下がり、カジュアルフレンチの雰囲気を自宅で手軽に楽しめることをコンセプトとした同シリーズのパッケージデザインは、一般的な缶詰のイメージを一掃し、キッチンやテーブルにおいてもインテリアとして馴染むような洋食器・陶器をイメージしています。使用後の空き瓶もかわいらしいため、小物入れとして活用できるのが女性にとって嬉しいポイントです。
山崎製パンの製造するパンは、独自の湯捏製法で作る「超芳醇」シリーズや「ロイヤルブレッド」のほか、「ランチパック」、「薄皮ミニパンシリーズ」など、製造する商品は私たちにとって馴染みのある商品ばかりです。そんな同社の商品「ハム&エッグブレッド」のパッケージデザインは、食べ歩きできるパンであることを感じてもらうため、クラフト紙でラップしたようなデザインとなっています。また、パッケージ右下に“ONE HAND”のアイコンを配することで、より手軽さを演出。さらに、パッケージ中央部に“こんがりチーズ!”のコピーとイラストをデザインすることで、チーズ好きの人がつい手に取ってしまいたくなる動機付けに繋がっています。
ニチレイ「Oven the Dishシリーズ」は、オーブンで焼き上げる冷凍食品です。パッケージデザインは、同シリーズのコンセプトである“オーブンで焼くだけで、本格的な料理が楽しめる”を、料理と人のあたたかみが感じられる写真で表現しています。また、それぞれの写真には、料理にスプーンを添えることで素材の美味しさがより感じられるようになっているのも特徴です。店頭に並んだ際に目を引くブルーの背景のパッケージは、全3種類のシリーズ感が感じられ、識別がしやすいようメニュー部分に色の変化をつけています。
ハナマルキ「こだわりのだし入りみそシリーズ」は、手軽に使えるだし入り味噌。計量しやすいスパウト付パウチで、すぐ溶けるよう工夫されています。1食分だけ作りたいときにも便利な同シリーズは、飲みたいと思ったときにすぐ味噌汁作ることができる人気シリーズとなっています。ニューアルしたパッケージは、より家庭に馴染む商品となるため、商品名の左上に“すぐ溶ける”のアイコンを配し、利便性を訴求しています。また味噌汁の写真をパッケージ上部に配置することで、より美味しさが感じられるようになっています。
エスビー食品「和風カレー うどん用」は、風味豊かな和風だしと、スパイスがきいた“お蕎麦屋さんで食べるカレー南蛮”をイメージしたカレーうどん専用のルウ。調理方法は、うどんにかけるだけという時短料理にぴったりの商品です。パッケージ中央に配した“和風カレー”の力強い文字、さらに鰹と昆布のイラストをデザインすることで、スパイスと和風だしが効いた本格派なカレーうどんであることを感じ取ることができます。また、箸にカレーうどんの麺を絡めた写真は、商品の美味しさがより伝わる印象を与えてくれます。
【デザイン会社:ココファームワイナリーオリジナル】
オフィスなどで提供する、個包装のドリップコーヒーのパッケージを制作している事例です。
デザイン会社のココファームワイナリーオリジナルは、コーヒー&コミュニケーションを提供するクライアントの想いを聞いて、パッケージを通して、オフィスの食堂や休憩室での会話が弾む時間を提供したいと思ったのだそう。会話が弾むような楽しさを演出するために、4匹のキャラクターをオリジナルで作成することを提案しました。クライアントとのやり取りを経て、当初は1種類のパッケージの予定でしたが、4匹のキャラクターと4つの色使いをすることで、パッケージがカラフルに。
コーヒーモンスターと名付けられたキャラクターはその後、POPといった販促物にも使用されることになり、より楽しく明るい雰囲気のデザインに仕上がりました。この商品はオフィスの他、フェアトレードショーなどで販売されているようです。
【デザイン会社:株式会社アート印刷所】
株式会社アート印刷所へ食品メーカーから「現在32包入りで販売しているティーバックのお試し品用として、4包入りを新発売することになった。そのパッケージをデザインしてほしい」との依頼があり、デザインされたティーバックです。
ドラッグストアや雑貨店、コンビニなどでも広く展開する予定でつくられたこの商品は、店舗によっては、棚に並べたりフック掛けをしたりなど、さまざまなシチュエーションで陳列されることが想定できていました。どんな展開方法にも対応できるようなパッケージを希望されていたそうです。
ロット数が多かったこともあり、取り扱いやすさを考慮して、組み立てに手間がかかるような仕様ではなく、ワンタッチ底という簡単に組み立てられる箱を採用したとのこと。このワンタッチ底という形状は、ロット数の多いものによく採用されていて、定評のある形状です。
明太子を使用したことが消費者に対してアピールできるよう、大きく写真を掲載したパッケージになっています。明太子好きなら、つい手に取りたくなるようなデザインです。また「かねふく」という文字だけ青く色を変えることによって、どこの明太子なのかも明確に強調。あえてパンであることを打ち出さないのもパッケージとしては面白いポイントでしょう。ほかのパンと差別化が図れ、消費者の興味を惹くこと間違いなし。
またパッケージに小さく商品の説明もされており、中身が全く見えないからこそ消費者への配慮がうかがえます。具体的に記載されてあれば、味の想像もでき、手に取られやすいでしょう。
さらに、このパンはシリーズになっており、ポテトチーズには高級な雰囲気を感じさせるゴールドを使用し、もう一つのパンのデザインには華やかな赤を用いています。一目で同じシリーズとわかるようになっているのもポイントです。
アホ・ラーメンは、スペインの郷土料理のこと。アホはニンニクの意味があり、スープの約20%はにんにくのアホスープになっており、しなやかなストレート麺の上品な味わいのある力強いラーメンです。
しかしアホ・ラーメンと言われても、スペインとイメージできる日本人は少なく、どのような商品なのか全く分からない方も多いでしょう。そこでパッケージの右半分にスペインとわかる街並みを大胆に載せ、さらに国旗を描くことによって、誰しもがスペインを連想できるデザインになっています。
左の半分はゴールドを基調とした上品な印象を与え、優しい味わいということが伝わってくるでしょう。しっかりと味の説明をパッケージ表面に記載することで、初めて商品を見る方にも味が想像しやすいため、つい消費者が試したくなる気持ちを抱きやすいデザインです。
「温グルト」という言葉だけを聞いても、どのような商品なのかイメージしづらいでしょう。冷たいままでも、温めても飲める新しいヨーグルトドリンクです。ヨーグルトドリンクが好きな消費者だけでなく、冷たいドリンクだとお腹が冷えそうと心配している消費者もターゲットにしています。
そのためデザインには暖色のグラデーションを採用しており、じんわり温まるような雰囲気を表現。また可愛らしいリンゴのマグカップを描くことによって、ほんのりリンゴ風味だと一瞬で伝わってきます。また立ち上がる湯気でロゴをデザインすることによって、ホットドリンクというインパクトを与えることができるでしょう。また生姜も描かれているので、体を温めたいと思う消費者の気持ちを揺さぶり、購買意欲を高めることにもつながります。
パッケージの側面には温め方法もわかりやすく記載されてあり、初めて購入する方も美味しく飲めるでしょう。
生ふりかけシリーズである全11点のシールをデザインした事例です。
パット見て、同じシリーズであると分かるように全てに和柄と水彩のデザインを使用しています。また従来のシールよりも華やかな印象をプラスし、全種類にそれぞれ色分けを行うことで、異なる味と判断可能です。
和柄の青海波・麻の葉・七宝を水彩タッチで淡く柔らかく表現しており、中央にはひし形の余白を設けるデザインに。そうすることによって文字が読みやすくなり、全体の統一感も演出しています。華やかさのある柄の中に余白を設けることで、上品なデザインになっているでしょう。
また「生」という文字を四角で囲むことによって、生をアピールでき、通常のふりかけとは異なる印象も与えています。「生のふりかけ」ということを十分にアピールできるのも、このデザインならではでしょう。
炊き立てのご飯に混ぜるだけで、簡単に本格的な「ちりめん生姜」や「菜の花」などのご飯が出来上がる商品です。誰でも簡単に京都ならではの食材を生かした味が魅力的のひとつ。
そんな上品なイメージを大切にしつつ、年齢が若い方にも手に取りやすいようにデザインされています。商品に合った優しい和の色調をメインカラーにし、あえて素材をイラストで表現。水彩の淡いイラストのタッチをシリーズで統一しているため、シリーズ商品ということが一瞬で判断できます。決して堅いイメージにならないようにデザインされてあるので、女性の感性にも響きやすいでしょう。
店頭で目立つように自立できるスタンディングパウチにしており、パッケージのデザインの上部に混ぜるだけの手軽さをアピールしています。そのため店頭に並んでいるときも、簡単に調理できる特徴を訴追できるでしょう。
京都の渡月橋の目の前で販売されているお団子の台紙のデザインの事例です。
お団子は時間が経ってしまうと、あんこやフルーツから水分が出てくるため、基本的にその場で食べることが推奨されている商品。そのためお団子を食べやすく、かつ華やかな印象を与えられる台紙になっています。プラスチックトレイにすると華やかさもなく、環境にも配慮が足りないため、あえて和のイメージがある台紙に。
また友人や恋人同士で分け合ったりすることも多いため、台紙の縁のモチーフがつながるようにデザインされています。そのため数種類を購入して、台紙を連ねて写真を撮影すれば、SNS映えの華やかになるでしょう。
ピンク色をベース色とし、華を散りばめたようなデザインは、「華美だんご」という商品の名称にピッタリです。団子を食するときに、パッと心が温かくなるようなデザインになっています。
「ごはんですよ!」は誰もが一度が目にしたことがあるロングヒット商品。そんな「ごはんですよ!」がスティックタイプになり、さらに鯛みそと梅ごのみという商品が追加されたときのパッケージデザインの事例です。
ご飯に合う・おいしいという2点を重視し、さらに3種類が連動していることがハッキリわかるようにデザインされています。また便利なスティックタイプであることがデザインから分かりやすいように、「スティック」と大きく記載しインパクトを与えるパッケージに。ごはんに乗せている瞬間を切り取った写真をパッケージにすることで、おいしさや手軽さが消費者に伝えることができるでしょう。
既存の「ごはんですよ!」ファンだけでなく、若い世代の顧客も獲得できるように、既存のロゴの雰囲気はそのまま残し、少し鮮やかな色になるように調整しています。
新和食をテーマに掲げたレトルト商品の事例です。
どんぶりのレトルト食品は深みや高級感を演出するために、ダーク系の色合いのものが数多くありました。「新和食」というテーマに合うように、あえて明るいホワイトベースを基調としたデザインを採用。明るい色で高級感や和の雰囲気、美味しさなどを表現するために、古伊万里の器を使用したパッケージを採用しています。赤などの色合いのある器を大胆に配置し、デザインの主役に。そうすることでホワイトベースの中で、ひときわ丼ぶりが目立つパッケージになっています。
従来のデザインとは全く異なるため、店頭に並べた時も目に留まりやすくなるでしょう。古伊万里の器を採用したことによって品を感じるレトルト商品になっており、またパッケージの側面には英語表記もあるので、海外へのお土産にも選ばれる商品になっています。
高齢化や生活習慣病の問題を背景に開発された商品で、日本人の未来と健康を考えるブランドの事例です。
健康食品と言えば、糖尿病や高血圧などを抱えている人が食するイメージが強く、また味が薄いなどマイナスのイメージが多く挙げられるでしょう。しかし「からだシフトシリーズ」は病気を抱えている人だけをターゲットにしているわけではなく、普通の方にも食べてほしいという願いが込められています。
そこでピンクを縁にデザインすることで明るい印象を与え、緑を上部に配置することで「からだシフトシリーズ」の商品ということが一瞬で判別できるようになっているので、消費者にも分かりやすいでしょう。
また上部に「糖質カット」「たんぱく質」などと書かれてあるので、ニーズごとに選びやすいデザインになっています。糖質カットであれば何%カットなのか、タンパク質であればグラム数の表記があるのも、消費者の立場で考えたデザインだからでしょう。
エースコップから販売されている人気シリーズ「スーパーカップ」から出ている牛カルビ・ピリ辛のパッケージデザインの事例です。コンビニで並んだ際、とにかくインパクトが非常に重要になってくるでしょう。新たな商品も数多く販売される中で、少しでも多くの方に手に取ってもらう必要があり、インパクトで目を引くデザインにすることを一番に考えています。まずは商品名をダイナミックな筆文字にし、「牛カルビ」というインパクトを与えることに。さらに背景には美味しそうなラーメンの画像を掲載しており、顧客の食欲をそそっているでしょう。また「蓋を開けたら、図書カードのプレゼント」などをハッキリ明記することで、お得さも感じさせているのも特徴的。顧客の興味を惹く内容が全て分かるようなパッケージデザインになっており、多くの方々が手に取りたくなるようなカップ麺になっています。
有明海産や瀬戸内海産の焼き海苔のパッケージデザインの事例です。海苔の本格感を損なわないようにオーソドックスなデザインに仕上がっているでしょう。有明海産は紫、瀬戸内海産は緑をメインカラーにし、外枠をメインカラーで囲っています。焼き海苔の質感が分かりやすいように前面は透明にし、海苔の状況を一瞬で伝わるので、より美味しさをアピールできるでしょう。また手巻きやおにぎりの写真を載せることで、焼き海苔の調理方法も一目で分かるようになっているのも魅力的なポイントです。ただ「おにぎらず」の写真を表面に出すと高級感を損なってしまいかねないため、あえて裏面にレイアウト。徹底的に高級感が伝わるレイアウトだけでなく、産地も分かりやすくなっているため、素材にこだわる消費者にアピールできるでしょう。
山脇製菓から販売されている「かりんとう」のパッケージデザイン事例です。山脇かりんとうの一番の魅力は、素材の良さを生かした独自の製法と原料なので、パッケージにも魅力がハッキリ伝わるようにデザイン。たとえば「たまねぎかりんとう」であれば、玉ねぎの断面を大きく載せています。たまねぎの瑞々しさが消費者に明確に伝えることができるでしょう。また「瀬戸内レモンかりんとう」では、たまねぎかりんとう同様にレモンの断面を大きく載せており、爽やかな印象になるように背景は水色を選択。また「国産はちみつ使用」と記載するだけでなく、ハチミツのボトルの写真も載せることで、より美味しさをダイレクトに伝えています。とことん原料にこだわっているからこそ、パッケージの表面に産地を載せることで、商品のこだわりを消費者にアピールできるでしょう。
イスクラ産業株式会社が手掛けている動物・植物の生薬が配合されている第2医薬品のパッケージデザインの事例です。生薬と言えば、中国のイメージを抱く人が多いため、そのイメージを重視し、あえて中国カラーを全面に押し出したデザインになっています。たっぷりの生薬が含まれた高級感のある商品ということが伝わるよう、パッケージ全体をシックな赤色になっており、植物のデザインが描かれているのも印象的。また中央部にカラフルな動物・植物を描くことで、多くの成分が配合されていることが分かりやすいでしょう。赤に映えるようゴールドで商品名を書いており、さらにボックス型にすることで、より特別な雰囲気を漂わせています。ほかの生薬の商品とは一線を画すような高級感・特別感を演出しており、ワンランク上の商品を検討している方が手に取りやすいパッケージになっているでしょう。
モランボン株式会社から販売されているトッポギシリーズのロゼトッポギのパッケージデザイン事例です。気軽にトッポギが食べられるように商品化したもので、ロゼとクリームのイメージをピンク・ホワイトで表現しており、背景にはクリームのイメージ図をさりげなくデザインしています。トッポギの美味しさや世界観をシンプルなデザインで表現できているでしょう。柔らかな印象を与えるクリームを描くことで、辛い物が苦手という方でも手に取りやすいデザインになっています。また右上部には目立つようブルーで、「レンジでかんたん」と柄付きで分かりやすくデザインしてあるため、料理が苦手な方でも購入しやすい商品ということが一目で分かるでしょう。また出来上がりの状態を写真で載せてある点も、消費者にダイレクトにアピール可能です。
らくのうマザーズから販売されている手間を惜しまず、3日間かけて丁寧に作られたヨーグルトのパッケージデザイン事例です。生ヨーグルト・デコポンヨーグルト・ハニーローザと白桃ヨーグルトの3種類のフレーバーがラインナップされており、それぞれのフレーバーをイメージしたイラストは背景に配置し、クラフト感を上手く演出しています。商品の情報を丸い銀色の円の中に集約し、上質感のある印象を与えてくれます。商品名やフレーバーがパッと分かりやすく、見やすさにも配慮。「熊本育ち」をしっかりとアピールできるように深めの赤で熊本の火の国感をアップさせています。「阿蘇山麓 生クリーム仕立て」と水色でデザインすることで、購買者に柔らかな印象を与えつつ、トロッとした柔らかな口触りも想起させるようにデザインされているでしょう。
第一屋製パン株式会社から販売されている、ちぎれるパンの「ツナ&たまご」と「ハム&チーズ」の2種類のパッケージデザイン事例です。左右で2種類の味を楽しめるタイプで、1つのパンとして食べたり2つに分けて味わったり、気分に合わせて食べ方を変えられるのが魅力的。パッケージにもミシン目のデザインがかかれており、一目でちぎって食べられるという特徴を伝えてくれます。小さなお子様や女性が手に取りやすいように可愛らしいデザインが魅力的なパッケージ。ツナは魚の柄で水色をメインカラー、たまごはゆで卵のカットデザインで黄色をメインカラー、ハムはハムの一口サイズの柄でピンク色をメインカラー、チーズはチーズのカットデザインでオレンジ色をメインカラーにしています。パッと味が分かるだけでなく、「朝食にも昼食にも!」と赤い縁で描くことで、気軽に食べられるパンとアピールできるでしょう。
ワンハンドレッドパイン株式会社から発売されている大豆ミートのパッケージのデザイン事例です。VEGAN認証を取得した大豆ミートを誰もが気軽に楽しめるように、動物性原料を全く使っていないレトルトの総菜という商品になっています。大豆ミートという地球にやさしいだけでなく、ヘルシーなイメージをダイレクトに伝わるよう、あえて手書きの文字を採用しナチュラルなデザインで表現しています。キーマカレー・ミートソース・タコスミートの3種類があり、右下に大きく商品を使った料理の画像を配置。どのような使い方ができるのか、どんな商品なのかを一瞬で消費者に伝えられるデザインです。。緑色で「VEGAN」と右上に添えることで、健康志向の方にも手に取りやすくなっているのも魅力的。しっかりと動物性原料を使っていないことが明記されているため、安心して食べられる人も多いでしょう。
旭松食品株式会社から発売されているオートミールパッケージのデザイン事例です。この商品のターゲットは、女性。女性がついパッケージ買いしたくなるようなデザインに仕上がっています。オートミールならではのやさしい味わいを表現するよう、白色をベースカラーにしており、フォントにも徹底的にこだわったデザインになっています。明太子風味・鶏白湯風味・ほたてバター風味・だし醤油たまご風味の4つのテイストをそれぞれのカラーで色分けし、味わいが異なる同じブランドということを分かりやすくしているのが特徴。つい全シリーズまとめ買いしたくなるようなパッケージです。また女性が気になっているカロリーも、しっかりとパッケージに書かれてあるのもGOOD!ダイエットしている方など、カロリーを気にしている方も選びやすい商品になっています。
株式会社にんべんから販売されている「だしが世界を旨くする」のパッケージデザインの事例です。少し地味なイメージを抱きがちの「だし」という分野を高級感のあるインパクトにするためにゴールドを随所にあしらったデザインになっています。パッケージの枠や商品名を囲む円などにゴールドを採用し、3つの味わいごとにブラウン系・ブルー系・パープル系の色分けもされており、和の要素が感じられるパッケージになっています。ただ商品名だけでは、どんな料理に使ったら良いのか分からないという消費者も多いはず。パッケージの前面に料理の写真を大きく載せることで、より分かりやすく、使いやすくなっています。また「山形風芋煮汁」「白身魚のソテー」「豚バラ豆腐」と料理名をパッケージに大きく描くことで、消費者の購買意欲を高めるデザインに。
モランボン株式会社から市販されている「すき焼き生パック割り下」のパッケージ事例です。すき焼きと言えば、どうしても高価な食べ物というイメージを持っている方も多いはず。あえて高級さを全面に押し出すパッケージデザインではなく、シンプルなデザインを採用しています。茶色やベージュなど色味を抑えたデザインは和の雰囲気も伝わり、どこか品の良さすら感じられます。他の鍋の素が明るい色を使っているケースが多いため、並んだ時にシンプルだからこそ目立ちやすいという特徴も。また「生」という文字を大きく描くことで、より美味しさをアピール出来ています。「国産丸大豆しょうゆ使用」「化学調味料・保存料無添加」というワードを表記することで、ありふれた割り下ではなく、特別感のあるインパクトを消費者に与えてくれるでしょう。
国分株式会社から販売されているtabeteブランド「楽チンCook」のパッケージデザイン事例です。具材と混ぜてチンするだけで、簡単に一品を作れるという商品。そのため店舗陳列時に商品の便利さが分かるよう、料理の写真を大きくアップしています。また料理名をパッケージに大胆に配置することで、消費者に商品の魅力が瞬時に伝わりやすくしています。パッケージを見るだけで、商品の特徴や魅力が伝わるのは、パッケージのデザイン力の高さと言えます。またタレをシリコンスチーマーにかける絵を描くことで、視覚的にも使い方が分かるような工夫も。「フライパンOK」「レンジ使用」などのフレーズを赤で目立つように記してあるので、使いやすさも伝わりやすいでしょう。さらにパッケージ全体は白でまとめているので、派手さも押さえており、誰もが手に取りやすいパッケージになっています。